ニッポンのODAinカンボジアここカンボジアでは、年間国庫のおよそ半分が援助に頼っていると言われている。そんなわけで先週開かれてドナー会議は、日本で言ったら衆議院予算委員会並みに大切な会議だったのかもしれない。数日前の新聞に、今年の援助額(予定)が公表されていた。それによると、 アジア開発銀行 4600万~8800万ドル 国連 3700万~5800万ドル 世銀 4500万~5300万ドル アメリカ 4400万ドル~6100万ドル フランス 2500万~3900万ドル そして我らが日本はというと、およそ1億1500万ドルになる見込みだと言う。 一体このお金はどこへ行っちゃうんだろうね~と思わないでもないが、多分一部はJICAや開発コンサルタントなんかを通して日本経済に還元されることになるのだろう。(あと、袖の下とか、用途不明金とか…) こういうお金は援助目的、とは言えども外交上の目的もあるのだろうから、一概に役に立ったとか、無駄だとかは判断できない。それこそ何十年も経ってから思わぬ形でリターンがあるのかもしれない。 日本はODA大国。国民が一生懸命働いて、そのお金はアジア各国を助けているんだと思う/思いたい。 でもプレゼンを大きくするのはお金だけではない。こう言ってはなんだが、中国さんなんかは額はあんまりでも、なんかとっても感謝されているような気がする。なせだろう?それはやっぱり宣伝がうまいのである。例えば10万円のプロジェクトをやって100万円かけてそれを宣伝する!…そんな感じ。感謝され上手、とも言う。 先日日本が着工、開校したラーニング・センターだかのオープニング・セレモニーの様子を夫が小耳に挟んできてちょっとびっくりしていた。 「日本がお金を出して、日本が建てて、日本の事業なのに、なんで開校式に日本人が来ないでマハティールが来るの!?」 というのがそのオドロキの理由だった。 多分なんかの理由があったとか、マハティール呼んでくれと言われたとか、マハティールが来たいって言ったとか、実はマレーシアもちょっと絡んでたとか、良かれと思ったとか、いろいろ(日本的な)理由があったんだろうなあ。。と想像するのだが、外部から結果だけみると、そういう裏方は分からない。結果、外部一般には日本のプレゼンというのは弱まって残る/残らない。のである。 不言実行は日本的な美徳だが、それがどこでも通じるとは限らない。 皆の血税が使われているんだから、もっとアピールしたってバチは当たらないよなあ。。と思っちゃう。 (2006年3月8日) |